地金型金貨のメリットと注意点

金地金は、500g未満での購入の際にバーチャージという別途売買手数料が発生します。これは、金地金は、1㎏が流通のメインとなるため、マイナーな売買にあたり、別途に手数料を支払う必要があることによります。

地金型金貨は、金地金のようなバーチャージが存在しないため、余計な売買手数料を支払う必要がありません。1㎏以上となると100万円単位の資金が必要となり、少量の金地金の購入ではバーチャージが発生し、その額も決して安くはありません。したがって、少量から金投資を始めたいという方には、金地金よりも地金型金貨の方がおすすめなのです。

地金型金貨は、金の重量だけで価値が決まるものではなく、デザイン料や加工費などの付加価値であるプレミアムが上乗せされて販売されているものです。実際の金の価値に5%~11%程度上乗せされている形になっているため、割高感があるかもしれません。

しかし、売却する際にもプレミアムは適用されるため、実際には投資家が負担する額に含まれるものではありません。そのため、保有している地金型金貨に傷やへこみなどが生じると、プレミアムの価値がなくなり、地金同様に取引されることになります。保管には細心の注意を払うことが求められます。

投資に向いている地金型金貨

サイズが小さいため少額で求めやすく、自宅に大型金庫などを準備する必要もない金貨には、地金型金貨収集型金貨の2種類があります。収集型金貨は、記念硬貨としてイベントの記念や王室などの発行で人気を集めるコレクション用の金貨であり、投資を目的として金貨を購入するのであれば、地金型金貨が対象となります。

地方銀行や地金商、貴金属商のほか、コインショップなどでも手に入れることでき、取扱機関が多いため、いつでもどこでも売買できるメリットがあります。また、金地金のようにまとまった資金は必要ではなく、数万円単位から購入することができるのも魅力です。

金地金の場合は、鋳造したメーカーや重量の違いによっていくつかの種類はあるものの、基本的には同じ形式のものしかありません。一方、地金型金貨は、世界で数ヵ国の造幣局が、毎年大量に発行するため、手に入れやすいだけでなく、需要と供給が途絶えることがありません

有名な金貨としては、カナダのメイプルリーフやオーストラリアのカンガルー、オーストリアのウィーンなどの金貨があり、なかでも、カナダのメイプルリーフ金貨は、地金型金貨のなかで世界一の流通量を誇る人気金貨となっています。

金投資の種類

金投資は、市場で毎日価格が変動する金を売買することで利益を得る投資方法で、さまざまな種類があります。月々わずかな金額で購入ができる「純金積立」は、ローリスク、ローリターンではありますが、主婦などでも始めやすく初心者に向いています。

現金を積み立てるように、毎月指定した金額が自動的に引き落としされます。「金ETF」は、どちらかというと株取引に似た方法で、リスクもリターンも普通程度のものです。正式には「金価格連動型投資信託」という名称で、金地金の投資隠宅を有価証券化して証券取引所に上場したもので、証券会社で購入することができます。

金を使った「投資信託」は、値動きが激しいため、並み以上のリターンが期待できるものの、ややリスクが高いものです。金の現物保有で一般的となっているのが「金地金」の購入です。金地金商や鉱山会社、商社のほか、一部、金融機関の支店でも購入することができます。

加工や刻印、輸送などに関わる諸経費がプレミアムとして加算されているため、小売価格が割高になること、100万円単位のまとまった資金が必要となることなどの特徴があります。また、最近は、手頃に手に入れやすく、保管場所にも困らない金貨の購入も人気となっています。